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blog 木の家はなぜ環境に優しいのか

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「木の家が環境に優しい」ということはどういうことか、さまざまな側面から考えてみたいと思います。

木の家が環境に優しいということがわかるでしょう。

 

木は太陽光線のエネルギーと水と空気と少しの鉱物で成長します。

その成長でわれわれの住む地球環境が汚染されることはありません。

また、木の成長に化石エネルギーが使われることもありません。

一方、建築資材として使われる鉄やコンクリートは同じく自然の素材ですが人間が使えるようにするために大きな化石エネルギーを必要としています。

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木材と他の建材を建築用材として使えるようにするために必要なエネルギーを比較してみましょう。

人工乾燥させて化石燃料を使った場合の木材と比較しても、同じ重さの材料をつくるのに鉄は木材の5.5倍、アルミニウムは木材の68倍ものエネルギーを必要とするのです。

ましてや天然乾燥で乾燥させた木材と比べれば、鉄で22倍、アルミニウムで280倍もの違いがあります。

木という素材がいかにエネルギーを使わずに建築用材として利用可能であるかということと、逆に鉄とアルミニウムが膨大なエネルギーを必要ということなのです。

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木という素材は建築用材として利用可能にするためにエネルギーが少なくてすむということに加えて、環境に負荷を与えることなく使い続けることができます。

たとえば、木の成長サイクルと家づくりのサイクルを併せて考えてみましょう。

苗木を植えてから建築材料として使えるようになるためには木は30年以上、できれば50年以上の時間が必要です。

じつは、芽を出して15年目くらいまでの細胞は成熟することなく未成熟のままとなり、強度的にも弱く建築用材には不向きです。

30年以上たったものが好ましいわけです。

苗木を植えてから使えるようになるまでに随分と時間が必要なわけです。

 

しかし、木の家はきちんと手入れを続けて住めば50年、100年と住み続けることが可能です。

たとえば、家を建てたときに苗木を植えれば、50年後に建て替えの必要が出たときにはきちんと苗木が育って材料が用意できているのです。

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一昔前まではこのような100年単位の長いサイクルで家がつくられてきましたが、現在のサイクルは一般的には30年足らずです。

資源の大切さ、エネルギーの大切さが問われている今こそ、このような長期間の自然サイクルに合わせた家づくりが大切です。

環境負荷の少ない家づくりがここにはあります。

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そして、木の家は使うことができなくなって壊されて破棄されるときも、環境を汚染することなく微生物の力で完全に自然に還るのです。

さらに、破棄するまでもなく、木という素材は適切な手入れをすれば半永久的に使い続けることができます。

古民家の古材は、材質が安定していて十分に再利用できます。

手間はかかりますが、何百年もの時を経た古材を丁寧に解体して、もう一度建築用材として使うことだってできるのです。

 

少し前まで古材を扱う専門の商売がありました。

「こわし屋」と呼ばれた人たちが、手で丁寧に解体して、それを今度は「古木屋」と呼ばれた人たちが売っていました。

どこかの住宅が解体されたときに、大切にとっておいてもう一度別の住宅を作るための材料として活用する。

木の家だからこそ可能な永久のサイクルの中での家づくり。

木の家づくりは究極の家づくりなのかもしれません。

監修者情報

代表取締役 中田 昌嗣

代表取締役 中田 昌嗣

私のキャリアは、現場の職人の手伝いから始まり、現場監督を経て現在に至ります。お客様から家づくりをお任せいただく中で思うのは、常に学び続ける姿勢が大切だという事です。工法や設計、防犯や法律に至るまで時代ごとに変化しています。私たちは時代の変化を敏感に感じ取り、お客様が快適に暮らせる家づくりを行う事を意識しています。
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