亀岡市の木造注文住宅を長持ちさせる方法。シロアリから家を守る方法。 | 亀岡市・南丹市で注文住宅(木造住宅)ならエコデザイン株式会社

ブログ

  • TOP
  • 記事一覧
  • ブログ
  • 亀岡市の木造注文住宅を長持ちさせる方法。シロアリから家を守る方法。

blog 亀岡市の木造注文住宅を長持ちさせる方法。シロアリから家を守る方法。

画像 1

短いサイクルで建てては壊すという寿命の短い現在の住宅に対し、昔の日本家屋は二百年というサイクルで住宅を維持していました。

その住宅を長持ちさせる知恵と工夫を現在に生かせないかと日々考えています。

じつは、ちょっとした工夫で木の家は長くすめるのです。

 

東京近郊の川崎や小金井公園にある民家園には、緑豊かな公園のなかに築百年を超える古い民家がたくさん移設保存されています。

木の家は長く使い続けられてきました。

民家だけではありません。

世界最古の木造建築といわれる法隆寺の現存する伽藍は、火災による消失と再建はあったものの千年以上の歳月を超えても今も健在です。

木の家は寿命が短い、すぐにだめになってしまう、そのように思われがちですが、そうではないのです。

 

木材の大敵は腐朽菌と害虫です。

腐朽菌といってもピンとこないかもしれませんが、いわゆるキノコの類を想像していただければいいと思います。

キノコは木の繊維分や樹脂分を分解して栄養にしています。

キノコが繁殖するためには湿潤な環境が必要です。

木材が濡れたままの状態が継続的に続きと腐朽菌が繫殖することになります。

また、木材に被害を与える害虫の多くも、原則として、腐朽菌で木材がダメージを受けてから攻撃してきます。

画像 2

木材をねらう最も有名な害虫はシロアリでしょう。

シロアリには大きくイエシロアリとヤマトシロアリの二種類がいて、イエシロアリは西日本の沿岸部と温暖な地域に生息し、ヤマトシロアリは日本全国に分布しています。

イエシロアリもヤマトシロアリも、湿気を帯びて腐朽細菌で分解が始まった木材を主に食します。

 

ヤマトシロアリは巣を1カ所しかつくらないので被害が一部にとどまることが多いのですが、これに対してイエシロアリは分巣して家中を食い荒らすために被害が大きくなることが知られています。

 

イエシロアリもヤマトシロアリも被害にあわないようにするさまざまな防衛手段がありますが、恒久的な手段はなく、どちらもねらわれたら駆除するしかないのが実情です。

画像 3

では木の家をつくるにあたりどのようなことを考えたらいいのでしょうか。

シロアリに関していえば、木材が腐朽菌で柔らかくなって食べやすくなってから現れますから、木材を腐朽菌から守ってやることによってシロアリの魔の手から身を守り、家の寿命を伸ばすことができます。

具体的には湿気から木材を守る事こと。

濡れてもすぐ乾くように工夫しておくこととなります。

 

古民家や寺院などには、腐朽菌から木材をまもるための工夫がされています。

腐朽菌は湿度が多く日陰になっているところで繁殖するので、床を高く上げて床下に風が通りやすいようにすることで湿気をすばやく逃がしてやります。

さらには周囲の土地から建物を建てる部分だけ相撲の土俵のように盛り上げて、地面から上がってくる湿気から土台を守っている民家もよく見かけます。

 

これらの工夫は湿気の多い日本で、腐朽菌の繁殖を抑えるために湿気がこもりやすい床下の環境を改善している工夫です。

木材腐朽菌の魔の手から逃れることが木の家を長持ちさせる第一の工夫です。

 

ところが、現在の住宅で民家のように床下を高く上げてしまうと、建物が法律に決められた高さを超えてしまったり、あるいは、敷地に余裕がなく、床下の換気が上手くいかないケースがほとんどになっています。

そういう場合でも木の家を長持ちさせるためには、地面に一番近い位置にある土台は湿気に強いヒバやヒノキを使うとか、床下の換気が効率的にできるよう考えておくことが大切です。あるいは床下や敷地の湿気止めを機能的に行うことも大切です。

画像 4

湿気に対する現代の工夫としては、基礎断熱工法があります。

基礎の部分に断熱材を使用することで、そもそも床下に湿気が侵入しにくいようにすることができます。

基礎断熱工法は床下空間を密閉し、床下を室内と同様に考えるため、外部からのシロアリなどの侵入を防ぐ効果があります。

 

しかしそれだけでは安心できません。

ヤマトシロアリもイエシロアリも自らの生活環境を快適にするために、水を口に含んで運ぶといいますから、設計・施工で注意するだけではなく、完成後に定期的な点検を怠らずに、シロアリにねらわれていないかどうか、ねらわれたとしても初期段階での発見に努めることが大切です。

そのために、こまめな点検は絶対に必要でしょう。

 

木の家は、ただそのままにしておいて長持ちするということはありません。

さまざまな工夫と定期的なメンテナンスで長持ちするのです。

逆に言えば、定期的なメンテナンスを怠らなければ長い間木の家を使い続けることができるのです。

そのためにも、木の家を長持ちさせる工夫に長け、完成後の点検やメンテナンスもしっかりとやってくれる設計者や施工者に、家づくりを依頼することが大切になります。

監修者情報

代表取締役 中田 昌嗣

代表取締役 中田 昌嗣

私のキャリアは、現場の職人の手伝いから始まり、現場監督を経て現在に至ります。お客様から家づくりをお任せいただく中で思うのは、常に学び続ける姿勢が大切だという事です。工法や設計、防犯や法律に至るまで時代ごとに変化しています。私たちは時代の変化を敏感に感じ取り、お客様が快適に暮らせる家づくりを行う事を意識しています。
多くのお客様にとって、家づくりは一生に一度あるかないかの重要なイベントです。妥協なく、後悔なくマイホームをお持ちいただけるよう、どんなに些細なお悩みやご不安も私たちにお聞かせください。お客様が安心してご自宅に住み続けられるよう、当社ではお引き渡し後も快適な暮らしを続けるためのアドバイスをさせていただきます。日本特有の四季を楽しみ、災害のリスクも少ない当社ならではの住宅により、お客様に幸せで快適な生活を送っていただきたいと願っています。

もっと詳しくはこちら

トップに戻る